【ESJ72】2024年度のいなべグリーンインフラの社会実装研究の紹介

 何回目かの生態学会の札幌大会においては、今年全力で取り組んだグリーンインフラの社会実装研究の現状を報告した。今回の報告は、私たち、いなべチームの中心メンバーの小笠原さんが企画された自由集会「W03自然資源を活用した地域づくりに向けた生態学の貢献」である。この集会では、生態学会の中でも保全生態や社会実践に取り組む研究者や実務家が数多く参加されており、過去にお世話になった方々が来ておられ、嬉しい一方で少し緊張する。私の報告では、いなべ市の自然や社会の特徴から、地域の皆さんと議論して見出しつつあるグリーンインフラの社会実装の方向性を中心に、今年度に着手できた生き物調査やアプリ開発などを紹介した。今年度のいなべの社会実装研究は、研究室の学生に起点を作ってもらいながら、連携企業や自治体、地域の方々に支えられながら、開始から期間は短いが着実に進んでいる。この自由集会でも、地域の社会実装を進める要点については参加者からの大きな関心が寄せられ、いなべの社会実装についても様々な意見を頂いた。また、3月には、いなべ市と連携して、「いなべグリーンインフラフェス2025」も開催し、地域の関係者と今後のグリーンインフラのあり方について活発な意見交換ができた。これらの2024年度末の議論を踏まえて、2025年度は地域内外の関係者の協力を得ながら、いなべにおいて新しいグリーンインフラの社会実装モデルの具体化を進めたい。

【発表】
ESJ72:生物多様性の保全、自然資源の活用を活かすグリーンインフラの地域実装
ESJ72:グリーンインフラの推進をネイチャー・ポジティブの実現につなげる

PAGE TOP